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ミュージカル『夢見町』、お陰様でなんとか終演致することができました。

お忙しい中、お時間を作ってお運び頂いたお客様、どうも有難うございました。
2日間の公演は、初日と楽日のマチネはパンパンの満員御礼でした。
千秋楽も、温かい熱気で見守って頂きました。

私が任された役は「なつ」お婆ちゃん。主人公の小梅お婆ちゃんと共に
この小さな町で暮らしてきた、戦争(第二次世界大戦)未亡人の一人です。



老婆役は、映画「ヒトリナグサ」についで2度目の経験でしたが、求められるものには
大きく違いがあったため、全く初めてのものとして、面白がって参加しました。

台本にあるセリフでも、自分の声や心がこなせなければ削られます。

一番激しい場面で、誰かが言うことになっていた、あるセリフ。
稽古中にたまたま私が担当し、あ〜、いつだれかに代わるかもしれない、手放したく
ないなあ〜と、半ば覚悟して発していたら、そのまま自分のセリフとして本番を迎え
密かにホッとしたりもしました。

もう一つの役は、看護師。
20年ほど前のお話なので、まだまだ介護の現場が整っていない時代の
冷たい印象の職業人。
劇中でも最も悲しい場面で、お目にかかりました。
周りのベテラン俳優さん方と、目で重い会話をしたかな?
ような気がしますが、どうでしょう?(笑)

看護師は2〜3才頃の憧れの職業でしたし、身内に介護の仕事をしていた者もおり
物語からも私自身の人生を考えさせられ、初めから特にひかれる場面・役でした。

稽古終盤で実際にやることになってみると、私情では少し痛く、そして俳優としては
面白く。
だから、この場面に出る瞬間は、身体が透明になるような、へんな感覚でした。

今回は、企画ベースの集まりではなく、座・東京みかん というアットホームで
歴史ある劇団に客演をさせて頂いていました。

迷うことの多い私、初めての場で初めはガチガチでしたが、劇団員の方と
分け隔てなく叱り鍛え、ひとりの人としても大切なことを沢山教えて貰いました。
どっぷりなぶん、ハードではありますが、大人になればそうそう無い機会でした。

劇団員で主演の丸山ひでみさん、透き通った少女のような魅力の方で、
人間的には度量が広く暖かく、とても素晴らしい女優さんでした。
稽古中、困った時迷った時、私は子どものように甘えっぱなしでした。
私にはなにひとつ、お返しができていません。

いつかこんな人になりたい・・・とは思ったんだけど、それは100年後か来世か、
気が遠くなりそうなので、心の奥にできる限り鮮やかな記憶を残したいと
思います。

このあとの予定は、秋、以前の舞台でお世話になった方を、ピアニストとして
少しお手伝いいたします。
俳優としては、半年ぶりにじっくり、のんびり、自主稽古に励みたいです。
厚い樽で、しっかり熟成できますように〜。